高砂酒造

中川 良
なかがわ・りょう


平成17年入社
濾過(ろか)担当 
日本酒はあまり飲めません

■ RYOU NAKAGAWA
■ MUTSUNARI ITOU
■ YUUKI ISHI
■ MIYOSHI NAGAOKA
■ YOSHIKO ISHIYAMA
■ TSUTOMU OHYAMA
■ TSUYOSHI KOBAYASHI
■ HIROSHI OHSHIMA

毎日同じ、でも毎日違う
髙砂に入社して5、6年経ちますけど、蔵に入ってからはまだ2シーズン目です。それまでは瓶詰工場にいました。異動になって、前任の方に3カ月位ついて教わって、それからずっと濾過です。濾過の仕事しかまだよくわからないです。瓶詰めの時もそうでしたけど、濾過も、やることはまぁ毎日一緒なんですよ、濾過する酒が毎日違うっていうだけで。あと、量の多い少ないは当然ありますけど。ただ、毎日おんなじような仕事って言っても、やっぱりその都度、そのお酒お酒で様子が違ったりするじゃないですか。ですから、そういう意味では瓶詰めの時と比べたら今の方が断然面白いですね。

工程の節目となる生濾過と濾過
濾過をするのって瓶詰めの時だけじゃないんです。お酒を仕込んで、できあがったら一回搾るじゃないですか。で、搾ったお酒そのままで火入れして貯蔵するわけじゃなくて、まずここで一回目の濾過をするんです。そうして熟成させて、出荷する前、いよいよ瓶詰めの時になって二回目の濾過をするわけです。僕らは一回目の濾過は生酒を搾る時の濾過だから〝なまろか〟って呼んでます。二回目はそのまま〝ろか〟です。

珪藻土を貼った濾紙を使って
濾過は、紙のフィルターに珪藻土や炭素を使っておこないます。珪藻土の目の粗いのから細かいの
までをフィルターに順繰り貼っていって層を作ってやってから「よーいドン」で酒を通します。グルグル回っていくうちに色が薄くなって、濁りとかもなくなって、きれいになっていきます。炭素はお酒の色を取ったりするのに使います。他の蔵のことはわかんないですけど、たぶんどこも同じようなやり方じゃないかと思います。この作業は、一日の流れでいうと、だいたい毎日朝からやります。終わったら次の日のお酒を引っ張って来て溜めておいて、澱(おり)下げがあれば澱下げをして、また次の日の朝の濾過の準備をするっていうパターンですね。

濾過の前工程としての「澱下げ」
澱下げっていうのは、後で濾過がしやすいように、澱を沈ませる工程です。炭素とか柿渋とかを混ぜてやるんですけども、混ぜ過ぎてもダメだし、粒子が細かくなり過ぎてなかなかうまいこと下がっていってくれないので、そのへんの加減はやっぱり難しいですね。酒質によっても変わってきます。純米とかだとやっぱり澱が多いと思うので、気を遣ってます。混ぜるのは、手で混ぜる時もありますし、5キロ(キロリットル)とか6キロとかになると手じゃ無理なんでタンクの中に撹拌機みたいなものを入れてやることもあります。澱下げがきれいにいかないと、後で濾過した時に濾紙も詰まってきちゃいますから、余計な時間がかかることになります。職人技・・・?いやいや、そんなたいしたことじゃないですよ。
残念ながら日本酒は・・・
うちの酒は基本、辛口のお酒が多いので、すっきり飲みやすいと思いますね。好きな酒ですか?いや、あの、実は日本酒はそんなに飲まなくて。酒粕があまり得意じゃないので、だから甘酒とかもあんまり好きじゃないんです。怒られちゃいますね(笑)。いや、まったく飲めないとかいうわけではないんですけど。飲む時は飲むんですよ。すみません、しゃべる方、あまり得意じゃないもんで。


飲酒は20歳になってから。飲酒運転は法律で禁止されています。妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。お酒は楽しく、ほどほどに。