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氷室(ひむろ)と呼ばれるアイス
ドームで酒搾り。酒袋を吊るし、
滴る雫を一晩かけて集めます。

 平成三年の発売以来、おかげさまで全国の皆様から熱い支持をいただいている大吟醸「一夜雫」。アイスドームの中にもろみを詰めた酒袋を吊るし、人の手や圧力を一切かけることなく、自重で滴り落ちる雫を集めたこだわりの酒です。
 このアイスドームで酒を搾る製法は、厳寒の地・旭川ならではの特色ある酒造りをと考え、高砂酒造が試行錯誤を繰り返して完成させたオリジナル製法。北国のロマンあふれる冬景色と、夜の静寂の中で滴り落ちる雫のイメージが重なって、透明感あふれるドラマチックな酒物語を醸しています。
 アイスドームを造るのは、1月上旬から中旬にかけての凍てつくような夜。北海道の方言で“シバレる”と表現されるそんな日を待ち、蔵人を中心に二晩がかりで造られます。大きさは、直径10m・高さ2.7mの半球形。大きなビニールをふくらませ、その上からノズルで水と雪粉を吹きつけます。この作業を丸二晩続けて、表面の氷の厚さはようやく15cm程度に。しかしこれも、気温が氷点下15℃以下まで下がる旭川だからこそ可能なこと。風船を取り除くと、柱のない氷のドームが出現します。 
 アイスドームで酒を搾るメリットは、氷点下2℃、湿度90%という安定した低温環境により、酒の酸化や香りの蒸発など品質の損失を防ぐことができるという点にあります。だからこそ、圧搾することなく自重だけで滴り落ちる澄んだ雫を、時間をかけて集めることができるのです。
 一滴一滴に込められた酒造りのロマン、高砂のこだわり。大吟醸「一夜雫」には、贅沢な時間と物語のエッセンスが凝縮されています。




※アイスドームの製造方法は、発案者である北海道東海大学・粉川教授のご指導のもとで完成させました。

北海道東海大学芸術工学部建築学科
粉川研究室