小林 毅
こばやし・つよし

平成17年入社
蒸米ほか担当 
好きな酒
「風のささやき」「烈」

■ RYOU NAKAGAWA
■ MUTSUNARI ITOU
■ YUUKI ISHI
■ MIYOSHI NAGAOKA
■ YOSHIKO ISHIYAMA
■ TSUTOMU OHYAMA
■ TSUYOSHI KOBAYASHI
■ HIROSHI OHSHIMA

米作りの大地から、酒造りの蔵へ
夏場は西神楽で農業をやっていて、冬場だけ去年からここで働いてます。一年目はとにかく他の人の足手まといにならないようにってことでやってるうちに終わったんだけども、今年はだいたい流れがわかってるからね。次の人にバトンタッチするために、自分はどういう状態で渡すといいのかってこととかね。担当は蒸米です。あと、補佐的な仕事。ここで働くことになったきっかけは、僕は仲間と夢民村っていう農業法人をやってて、そこで野菜を専門にやってるんだけど、吟風っていう酒米を夢民村で作らないかって話があったの。それがきっかけで高砂さんで酒を造ってもらうことになった。で、「風のささやき」っていう酒ができて高砂さんとつながりができて。そんなことがあって去年、高砂さんから夢民村に「誰か冬場のアルバイトしないかい?」って声がかかって来てみたのさ。

洗って蒸してのプロセスは
土づくり
僕ら百姓の感覚で言うと、米を洗って蒸かして渡すまでの工程が“土づくり”なのかなって思うね。その後は酵母の働きを人の目や手が管理していくっていうか、そこで酒の味が変わっていくっていうかね。生き物が手から手へずっと伝わって、伝わって、最後に製品ができる。酒造りも農業と同じで、やっぱり生き物相手だからね。
みんなプロだから手造りができる
僕もいろんな酒屋さん見させてもらったけど、ここが一番凄いと思う。杜氏さんに限らず、分野分野の人みんながね。自分は責任持ってこの分野をやる、そして次の人に渡していく、そのあたりはちょっと他の蔵とは違うんじゃないかって気はするね。それに最後はやっぱり自分の手で触って、自分の舌で味を見てっていうことやるでしょ。機械に頼らずに人間の五感でちゃんとね。小さな事一つひとつに手を抜かない。建物だって古いし、どっかで手抜いて掃除が悪かったら臭くなるだろうし、せっかくの酒も台無しになるからね、だから丁寧に掃除しなきゃならなかったり、そういうとこも全部ね。みんなが自分の仕事をとことんきっちりやってる、みんなでこの蔵を支えてるんだっていうのを感じるよね。

「我々は酵母の使用人」
吟風って酒米は、量がとれる品種ではあるんだけど、夢民村で初めて作った時の出来は良くなかった。それでも「いいべや、酒になるんだから」って簡単に考えてたね。でも、夢民村って自分達の名前出して自分達の酒造ろうってなってからは、食べる米とおんなじように取り組み始めた。今回は特にね、同じ吟風でも、うちらの米は仕上がりが全然違うよ(笑)。肥料設計から何からきっちりやって、むしろ量はあんまりとらなくていいから質のいい米作ろうってやったからね。
よその吟風に比べて、勢いがいい! 勢いが良すぎるから抑えるのに一苦労したくらい。菌の動きが早いのさ。米自体のパワーが全然違うってことなのかなぁ。まあ、我々は酵母の使用人だからね。酵母っていう生き物に使われてる身だから。こっちとしては、健康に育つ手助けしかできないもね。子育てと同じかなぁなんて思うよ。毎日毎日ちゃんと状態とか変化とか見ててやって、危ないなって時だけ手かけてやればちゃんと育つしょ。変にね、量とろうとか、速く仕上げようとかやると失敗するんでないかい(笑)。

日本の食にはやっぱり日本酒
酒は飲みますよ。好きなのはやっぱり「風のささやき」。それから「烈」。あと、酒袋吊るして斗瓶に取った酒なんていうのは本当に旨いね。「風のささやき」はさらっとして、僕らにしたら本当はちょっと物足りないかなとか思うけど(笑)、食前酒に飲むとかだといいんじゃない? 今の時代、あんまりお酒飲む人もいなくなってきたけど、日本酒って日本的な食べ物なら何でも合うからね。


飲酒は20歳になってから。飲酒運転は法律で禁止されています。妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。お酒は楽しく、ほどほどに。