川田 明己
かわた・あけみ

平成6年入社
濾過(ろか)担当 
好きな酒 高砂の酒全部

■ AKEMI KAWATA
■ TOSHIHIRO SATOU
■ MUTSUNARI ITOU
■ RYUUKI KONDOU
■ MIYOSHI NAGAOKA
■ YOSHIKO ISHIYAMA
■ TAKESHI SAWADA
■ TSUTOMU OHYAMA
■ TSUYOSHI KOBAYASHI
■ MASAHIRO TAKAHASHI

酒に磨きをかける仕事
濾過っていうのは瓶詰めする前の工程ですね。製品を造るための工程っていうこと。この濾過の仕事を担当するようになって、5年位だね。それまでは精米をやったり、搾りをやったり、いろいろしてた。蔵に入ってからは12年。酒造りの作業、ひととおり何でもできるかって?まだまだできないよ、未熟でね、半人前(笑)。濾過の仕事ってのは、もろみを搾って採った酒を貯蔵した後、配合しますね。配合っていうのはつまりアルコール度数を最終的に調整するのに加水したり、製品として仕上げるために別の酒を混ぜたりすることね。その配合の後に、濾紙を入れたり、炭素を入れたり、珪藻土を入れたり、そうやっていろいろな方法で不純物を取ったり、余計な色や匂いを取ったり、いろいろするの。火入れした前も後もやりますよ。出荷前に酒をきれいにする工程。

神経をすり減らす最終仕上げ
どの工程も緊張感あるけど、濾過もそう。濾過の場合は製品にしていく作業で、ここで失敗するともうそのまま市場に出ていくわけだから、クレームの対象になっちゃう。食品業界は一歩間違えると本当に大変なの。
今、こんなふうに笑ったりしながらしゃべってるけど、あんまり厳しい作業だから普段こういうふうにストレス解消しないとやってけないのさ。いったん仕事入っちゃうとガラッと変わっちゃうからね。性格から何から目つきまで変わるから。そこまでしないとできないんだよ。そりゃもうきつい、ピリピリした作業なの。

杜氏に応えながら、より良い酒づくり
今まで何人かの杜氏さんの下で働いてきたけど、西さんは基本的なことから手取り足取りきっちり教えてくれるからね。そこがいい。昔はね、杜氏さんが自分で何人か蔵人を連れて来たもんなんだけど、そういう時はどうしてもその人達と自分ら地元の人間がしっくりいかなかったりしたもんなの。今はそういうのないからね。西杜氏は濾過の仕事に対して「最終工程だから絶対間違えない人、きちんと計算できる人を置いてる」って言ってくれてる。でも絶えず目が光ってるからね(笑)。決してどなったりしないし、静かに言ってくる人。でも言い方は本当に優しいんだけど、要求してくる内容は優しくないよ、厳しいよ(笑)。きっちり教えてくれるけど、きっちり仕事を要求してくるっていうかね。中途半端はダメさ。でもね、十言うこと十正しいわ。
「和」を超える「愛情」がある蔵
この仕事のやりがいかい?そりゃあ、手を入れれば入れるほど正直に応えてくれるってことだね。麹でも何でも、みんな同じだと思うけどね。この蔵は、とにかくみんな愛情もって仕事やってる。誇り持ってやってる。ここの蔵は特別だね。仕事にいい加減な人は、本当に一人もいないからね。どんな些細なことでもすぐ気づいて対処してく、とかもそうだしね。あたりまえのことかもしらんけど報告・連絡・相談のほうれんそうがちゃんとみんなできてる。責任感みんな持ってる。和とかいうよりは愛情持ってやってるってことだね。高砂の酒の中で好きな酒?全部さ。全部愛してるよ。